今回は、どのようにして『自分に合った歯磨き粉』を選んだら良いか・・・?という内容になっています。
1.歯磨き粉の選び方
① 値段で選んでいる。
② よく分からないので適当に選んでいる。
③ コマーシャルを見て同じものを選んでいる。
④ 周りの人が良いといものを選んでいる。
⑤ 歯科医院で説明を受け、歯科医院で購入している。または説明を受けた内容の物を他で購入している。
①を選んだ方・・・
値段も大切ですが、歯磨き粉は予防のためのものなので、これからは予防したい内容のものを選ばれることをお勧めします。
②を選んだ方・・・
値段的にも用途的にも合わず、もったいない選び方なので、次回選ぶときは予防内容を少し調べ、自分の目的に合ったものを選んで購入することをお勧めします。
③を選んだ方・・・
コマーシャルでは、商品の良い面だけを強調しますので、自分の目的に合っていない場合があります。できれば実際に手に取って、内容成分などを見てから選ばれることをお勧めします。
④を選んだ方・・・
周りに左右されやすいので、よく内容成分を見てから選ぶか、できれば歯科医院できちんと説明を受けてから自分に合ったものを購入することをお勧めします。
⑤を選んだ方・・・
今の自分のお口の状態に合ったものを選ばれていると思いますので、それを継続しながら他の症状が出てきた場合には、その状態に合わせて追加していくことをお勧めします。
2.目的に合った歯磨き粉の選び方のポイント
A 購入するときは、成分表示を見てから購入する
B 虫歯予防を考えて選ぶ場合・・・
⇒フッ素(フッ化物)入りのものを選ぶ。あくまでも予防であり治療ではありません。
C 歯周病予防を考えて選ぶ場合・・・
⇒収歛作用・殺菌作用の成分が入っているものを選ぶ。あくまでも予防であり治療ではありません。
D 着色(飲み物・たばこ)が気になる場合・・・
⇒研磨剤が入っているものを選ぶ。ただし、研磨剤が入っているため、強く磨き過ぎると歯を傷つけて刺激を与えたり、歯茎を傷つけてしまう危険があるため、研磨剤の強いものには注意が必要です。また、着色除去は、発砲しやすく磨いた気になりやすいので、仕上げ磨き用として考えてもらうことをお勧めします。
E 口臭予防を考えて選ぶ場合・・・
⇒ほとんどの口臭の原因が虫歯・歯周病・内臓からであるため、基本的には口臭だけを予防する歯磨き粉はありません。原因が分かればその原因となった病気を予防することで口臭の予防になるため、その原因が分かってから予防することをお勧めします。
F 知覚過敏(しみる)が気になる場合・・・
⇒歯と歯茎の境目が削れている場合は、しみる原因になるので治療が必要です。そのような状態ではなくしみる場合は、歯に刺激が加わり過敏な状態になっているため、歯を保護するためにエナメル質と同じ成分(ハイドロキシアパタイトなど)の入ったものを成分表示で確認してから使用することをお勧めします。
G 歯科医院で紹介せれた歯磨き粉を選んでいる
⇒治療や検診などで、お口の中を把握した上での紹介になるため、気に入れば使用することをお勧めします。