認知症は、大きくアルツハイマー型(全体の約50%)・脳血管性(全体の約20%)・レビー小体型(全体約20%)・前頭側頭型(全体の約5%)に分けられます。
認知症の半数を占めるアルツハイマー型認知症は、アミロイドβと呼ばれる老廃物が蓄積することで、脳が委縮する認知障害であり、その予備軍である場合、アミロイドβの増加と共に認知機能が低下していきます。
MCIは、アルツハイマー型認知症の予備軍を指し、MCIの状態を放置しておくと、1年で12%、4年で半分の人が認知症になると言われています。
予備軍とは、簡単に言えば『自立した生活ができるかできないか』で、例えば、物を忘れる・注意力不足・一日中探し物をしていて調理ができないなど、そう言う傾向はあるが日常生活に支障がないことを言います。
MCIの主な症状
○ 少し前のことでもよく忘れ、何度も同じ確認をする。
○ 数週間前の大きな出来事(エピソードなど)を忘れてしまうことがある。
○ 『ながら仕事』が難しくなる。
※このような症状が見られるようになってきた場合、本人が気付かなくても周囲が早めに気付いてあげ て適切な処置を行うことが大切です。MCIは、放置しておくとアルツハイマー型認知症になり、早期に適切な処置を行えば改善されます。
MCI改善にためのデイケア
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認知機能が衰えやすい人は、筋肉と脳の感覚神経が鈍いので、その感覚神経をつなぎ直すことが大切です。
①脳の指令が運動神経を通して筋肉に伝えられる。
②筋肉が動くと、その刺激は感覚神経を通して脳へ送り返される。
MCIの人は、この感覚神経の機能が衰えていることが多く、痛みや疲れを感じにくくなってきます。つまり、認知症の人が徘徊し、何時間でも歩き続けても疲れを感じないのはこのためなのです。
※次回のサイト更新時にはMCIのチェック方法や予防方法を予定しています。
平成30年11月5日更新