本ページは、前回(平成30年11月5日更新分『MCI(経度認知障害)Part1』)に記載したMCI(軽度認知障害)のチェック方法と予防方法について紹介しております。
≪物忘れと認知症の違い≫
※50~60代でごく一般的な物忘れが増えてくるのは、加齢によるものです。
但し、エピソード記憶が落ちると要注意。
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≪感覚神経の状態が分かる簡単チェック法≫
(スマヌチェック法)
背中に文字をランダムに6回書き、間違いが3回以上あると要注意。
(感覚神経を上手くもっとつなぐ方法)
筋肉に強い刺激を与える(筋肉トレーニング) ⇒
強い負荷を筋肉にかけた方が脳はその筋肉を使っていることが分かります。
(鍛える筋肉に意識を集中してトレーニングを始める)
≪認知予備脳≫
人間は、脳の神経細胞を半分程度しか使っていないと言われています。そこで、これまで使ってこなかった予備脳を活性化させ、衰えた認知機能を補う考え方です。
(音楽療法・芸術療法)
今まで使ってこなかった頭の使い方をする。
例えば、将棋が得意な方に将棋をさせても効果がない。
つまり、やったことがないことをすることが認知機能の向上につながります。
MCIの予防改善のために、1日4回の歯磨きが推奨されています。一般的には、食後の3回+就寝前に1回の計4回ですが、当院では、1日の中で一番菌が多い時間が起床時であるため、起床時+食後3回の計4回をお勧めしています。
なぜ認知症予防に歯磨きが大切かというと、歯周病が認知症の悪化につながるからです。歯周病は歯周病菌による感染症ですが、その歯周病菌の毒素が血管を通じて脳へ入り、認知症を悪化させることが分かってきています。
認知症の方が、普通に生活できるようにするためには、周囲の人の理解が進むことがとても重要になります。
認知症は、全部がだめになるのではなく、認知力の一部が欠け、その部分は人によって異なるため、支援もその人に合った方法が必要になります。日常生活の異変に早く気付き、様子を見るのではなく、早期治療で進行を防ぐようにすることが大切です。
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平成30年12月3日更新