お口から摂取できる方で『何でも噛んで食べることができる!』という方の割合は、平成27年では全体で75.2%でした。
また年代別では40歳代が91.7%、50歳代が83.3%、60歳代が72.6%、70歳以上が61.4%という結果でした。
平成21・25・27年の推移で見ると、40~50歳代では有意に増加し、60歳代では変化はあまり見られませんでした。
『ゆっくりよく噛んで食事をする』方の割合は、男性47.2%、女性58.2%で男女とも70歳以上で最も高く、男性63.1%、女性69.7%でした。
食事中の様子については、『左右両方の奥歯でしっかり噛みしめられない』方の割合は、60歳代で46.4%、70歳以上で42.2%であり4割を超えました。
また、70歳以上では、『半年前に比べて固い物が食べにくくなった』が32.2%、『お茶や汁物などでむせることがある』が25.9%、『口の渇きが気になる』が25.1%で、何でも噛んで食べることができる状況別に見ると、何でも噛んで食べることができない方がすべての項目でその割合が有意に高く、『左右両方の奥歯でしっかりかみしめられない』71.0%、『半年前に比べて固い物が食べにくくなった』が58.4%でした。
○図1『何でも噛んで食べることができる』者の割合
(40歳以上 男女計 年齢階級別)
(平成21・25・27年)
○図2何でも噛んで食べることができる状況別、食事中の様子
(20歳以上 男女計)
普通に生活していれば年齢と共に歯がすり減ったり噛む力が衰えたりしてきますが、普段からお口の健康を気にされ、それを維持するために歯科定期健診を継続されている方は、今回の『何でも噛んで食べることができる!』の結果よりも高い割合で表れてくると思います。
男女の平均寿命が延びていることからも、年齢よりも若く見える方が多く見られる時代になると考えられますので、足腰を鍛えるように噛む力を維持していくことはとても大切なことであると思います。
※図1・2とも、クリックすると拡大します。