医療法人デンタルクリニックたかはし





 
 普段、鼻水が出たとき、鼻をかめば鼻の穴から鼻水は外へ出ますが、鼻をすすれば中に入り、喉へ流れ込みます。
 サラサラした鼻水は、常に細菌やウイルスなどの異物の侵入を防ごうとして出てきます。
 また、花粉・ゴミ・チリなどを吸い込まないようにするためにも出ていて、それらを洗い流しています。
 つまり、鼻水は元々は奇麗な液体ですが、外部からの侵入を防いだり、体を守ることで鼻水自体は汚れているものと理解しなければなりません。そのため、手で鼻をかんだ後は、かんだ手が汚れている可能性がありますので、風邪やインフルエンザの感染予防対策としては、鼻をかんだ後の手洗いが大切になります。
 睡眠時では、仰向けに寝ていて鼻水が出た場合、健康な人でも鼻水は外へ出ることはなく喉へ流れ込みます。時には苦しくなってむせたり、咳きこんで起きたりして、朝起きると痰が絡んでいることもあると思います。
 また、加齢に伴い、神経伝達物質(ドーパミン)の減少で咽頭の神経伝達物質(サブスタンスP)の量が減り、咳や嚥下反射が低下すると、気付かないうちに感染した鼻水が気管に入り、後鼻漏による誤嚥性肺炎を引き起こす確率が高くなります。
 感染率は、鼻水の汚れや量にも左右されます。
 また、原因不明の微熱などは感染した唾液と共に後鼻漏が原因の可能性も考えられます。





※治療は長期にわたる場合もあるため、根気よく続ける必要があります。


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令和2年1月10日更新


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