医療法人デンタルクリニックたかはし





 
 高温多湿の環境下におけるマスク着用は、健康な人でも熱中症になる恐れがあり注意が必要です。外にいる時だけでなく室内における熱中症対策としては、エアコンの活用が有効ですが、新型コロナウイルス感染予防対策の中、注意しなければならないことがあります。それは『換気』です。
 実は、ほとんどのエアコンでは換気ができず、部屋の中で空気をかき混ぜている(循環)だけなのです。
 例えば、エアコンがついている部屋の中で咳をした場合、咳はエアコンに吸い込まれ、部屋の中に広がっていきます。この咳にウイルスが存在したとすると、換気をしない状態でエアコンを回し続ければ、部屋の中で感染を広げることになります。
 このため、エアコンをつけていても定期的な換気は欠かせません。エアコンは、電源を入れた時(立ち上げた時)が一番電気を消費するので、換気をする時は、電源を切らず、つけっぱなしのままのエアコンから離れた窓を開けるのが効率的で電気代がかかりません。
 また、換気する時間については、例えば2時間に15~20分の換気よりも、1時間に5~10分程度のこまめな換気の方が効率的です。どうしても新鮮な空気を一度に長く入れようとしてしまいますが、それよりも汚れた空気を外に出すことを意識することが大切です。
 また、換気をする時は、空気の通り道を意識して対角線上に窓を開けることや、室内の空気を押し出すために扇風機やサーキュレーターを外に向けて回すのも有効です。

◎誰にでもできる熱中症の応急処置


●冷やす場所
 ①左右の首筋
 ②わきの下
 ③足の付け根の前側など

※人体図をクリックすると拡大表示されます。

●使用する物
 ○保冷剤
 ○冷えたペットボトル
 ○氷
※直接ではなく、タオルなどにくるんで当てる。


●飲ませるもの
 ○冷やした経口補水液(OS1)、スポーツドリンク(ポカリスエットなど)


※ 家の場合は、涼しい場所で、 扇風機やうちわで風を当て体を冷やす。外出先で何もない場合は、できるだけ風通しの良い日陰に移動させ、楽な状態 にし、人を呼ぶ又は救急車を呼ぶ。


令和2年8月1日更新


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