当ページの内容は、令和3年2月更新分の『新型コロナウイルス感染拡大予防におけるマスクの問題点』(当サイトオリジナル予防~日常生活)でも掲載いたしました内容の中で『鼻呼吸』とありましたが、その内容に関連しての内容です。どうかそのページとも併せてご覧になって下さい。
一般的に、鼻毛と聞くと奇麗なイメージではなく、どちらかと言えば伸びて汚いイメージの方が強いのではないでしょうか。鼻呼吸と鼻毛はあまり関係がないように思われますが、鼻が使われていると鼻毛は伸びてきます。
実は、この鼻毛の仕組みが、私たちが生活していく上でとても役に立っています。
鼻毛の役割は、大きく3つあります。体にとってどれも必要ですが、やはり外敵の侵入を防ぐ役割は一番大きいと思います。
<鼻毛の役割>
① 空気中のホコリ・花粉・ウイルスなどが体内に侵入するのを防ぐためのフィルターの役割。
② 鼻の中が一定の湿度・温度を保ち、乾燥を防ぐための役割。
③ 「嗅毛(きゅうもう)」と呼ばれる鼻毛があり、ニオイをかぎ分ける役割。
現在、新型コロナウイルス感染拡大予防としてマスク生活は必須となっていますが、マスクの装着により、鼻が保護されているので鼻毛はあまり役立っていないように思われますが、マスクを装着している時でもきちんと鼻呼吸をしていると鼻毛は伸びてきます。
なぜなら、鼻呼吸と共にマスクの隙間から侵入したホコリ・花粉・ウイルスなどを鼻毛がフィルターの役割をして体内への侵入を防いでいるからです。マスクを装着している時に意識して鼻呼吸すると、人によっては装着していない時よりも早く伸びる場合もあるかもしれません。
どのような状況下においても鼻呼吸をきちんとしていれば鼻毛は伸びてきます。逆に鼻呼吸をしていない、又は鼻呼吸がしづらいために口呼吸をしている人は、鼻毛が伸びにくくなります。
鼻毛が伸びるということは、鼻呼吸ができている証拠でもあり、健康のためには重要なサインでもあります。
もし鼻毛が少なくなったり、抜けてなくなった場合、鼻呼吸がしづらく、ニオイも分かりにくくなり、鼻の中が乾燥して痛くなったり、ホコリ・花粉・ウイルスなどが鼻の粘膜に付着しやすくなり、口呼吸と同じ条件で体内への侵入が容易になります。
口呼吸の場合、お口が乾燥したり、ホコリ・花粉・ウイルスなどが口から侵入しやすくなり、唾液が乾燥してしまうために口臭の原因にもなり、さらに虫歯菌・歯周病菌も増殖して虫歯・歯周病が進行し、他の病気を悪化させることもあります。
処理については、直接抜いてしまう人も多いと思いますが、抜いてしまうと毛根が炎症を起こす可能性がありますので、できるだけ気になる入り口付近だけを鼻毛ハサミや鼻毛カッターで処理し、奥の鼻毛は残しておくようにすれば大丈夫です。
体を守ってくれる機能はできるだけ活用し、自分の体を大切にしましょう。
令和3年4月1日更新