私たちは、生まれてしばらくすると、手で物をつかむという行動をします。
初めは、左右関係なくどちらの手でも持つことができますが、ある日突然持ちやすい側が決まります。
やがて持ちやすい側でクセがつきます。
それが右利き左利きではないでしょうか。
足も同じように利き足が決まっていきます。ほとんどの人は、右利きなら利き足も右というように同じ側にクセがついていきます。
なぜこのようなクセがつくのでしょうか。
例えば、家族全員左利きの家に、右利きの子供が遊びに行ったとします。
環境に影響されやすい子供は、周りのみんなが左を使っていると、その場ではやらなくても一度は左で物をつかんでみようと興味がわいてくるはずです。
そして、左の方が使いやすいと思えば、そのまま左利きに変わるかもしれません。
このように周りの環境による影響は大きく関係していると考えられます。
特に子供のころのクセは、興味でつく場合と深刻な場合があります。成長段階ですので、色々なクセが早くつきやすいですが、その反面早く治すこともできます。
子供の場合は、ちょっとしたことで、左右されることが多いため、普段から注意して見守ってあげることが必要です。
そして、『何かおかしいな』と思ったら早急に対応してあげることが大切です。
大人の場合は、子供の場合と違いほとんど体型が整ってしまっているので、体にクセがついてしまっているとなかなか元に戻すことが難しくなります。
子供の利き手の例のように、大人では利き手を逆に変えることも、難しいことです。
例えば、腕を組んだり、足を組んだりしやすい人は、必ず組みやすい側が決まっています。
いつの間にか、自分でも気づかないうちにそうなっています。
もし、注意して腕や足をいつも組む側の逆をしようとしても簡単にはできず、必ず戸惑ってしまいます。
例えできたとしても、いつもと違いしっくりこないため、何か気持ちが悪く、すぐに元のくせに戻すはずです。このように腕や足を組む場合、自分で意識して逆側も組むようにしている人は少ないと思います。
しかし、このいつもと違う動作で戸惑ってしまう感覚が、長年のクセによる体への影響の証拠です。
咬みクセも同じように片側で咬みクセをつけてしまうと、その咬みくせ側にだんだんアゴが曲がっていきます。
そして、年月が経ち、徐々に気づかないうちに体の上から下へと影響を及ぼしていきます。
体の離れた場所で関係ないように見えますが、体にクセがついている人は、良い方向にいくことはなく、悪い方向にいきやすくなります。
悪いクセをつけないようにしましょう。
自分の身体を簡単にチェックできる方法
●鏡の前に1mぐらい離れて立ち・・・
○目の位置・口角の位置が左右平行か確認
○肩のラインが左右平行か確認
●意識しないでイスに座った時・・・
○足のラインが左右揃っているか確認
○前傾姿勢になっていないか確認
●目を閉じて、同じ位置で30回足踏みをして・・・
○ほぼ同じ位置にいるかを確認
必ずチャックしてください!