最近、健康雑誌や女性誌等で、『糖化』という言葉を見かけることが多くなってきました。
『糖化が進むと老化する!』『お肌の糖化は老化の始まり!』等、体の中の糖が化けると、知らないうちに老化を早めてしまうことが分かってきています。
『糖化』とは、簡単に言うと、食べた糖分(特にブドウ糖や果糖)が体の中で使われなかった余分なものを処理するために、体の至る所でゴミとして溜まってしまうことを言い、特にこれらの糖はタンパク質を好みます。私たちの体はほとんどの器官がタンパク質でできているので、余った糖分が体の中のタンパク質と結び付くとタンパク質の機能が低下し、やがて老化に繋がっていきます。
(糖+タンパク質⇒老化)
『糖化』によって体を老化させない簡単な方法が二つります。
一つは糖分を摂りすぎないことです。特に清涼飲料水等に使われている果糖ブドウ糖液糖は大敵です。
(糖分チェック)
□早食いである
□朝食は食べない方が多い
□いつもご飯から食べる
□野菜を食べる量が少ない
□パンや麺類をよく食べる
□甘いもや清涼飲料水をよくとる
□アルコールを飲みすぎることが多い
□加工食品をよく摂る
□間食が多い
□食後やお酒を飲んだ後にスイーツを食べる
※上記のチェック項目で、6個以上当てはまる方は、『糖化』リスクがかなり高いので、食生活の改善から意識する必要があります。
体を老化させないもう一つの簡単な方法は、食べる順番です。院内新聞でも何回か(先月号でも紹介)紹介してきましたが、再確認です。
こうすることで、お腹の中に繊維がたくさん入り込み、糖の吸収を遅らせたり抑えたりすることができます。
フランス料理や日本の懐石料理等のコースでも、実はこの順番で出てきています。昔の人は、体に良い食べ方が良く分かっていたのかもしれません。
他に『糖化』を防ぐ方法としては、糖とタンパク質が結びつかないように邪魔をしてくれる成分があれば良い訳なので、それには4つのハーブがしっかりと邪魔をしてくれることが分かってきました。 ぜひ試してみてください。
(4つのハーブ)
①ドクダミ ②セイヨウサンザシ ③カモミール ④ブドウの葉
老化を防ぐためには、まず生活習慣を見直し、簡単にできることから始め、周囲に影響されず自分自身で意識して行くことが大切ではないでしょうか。