日本においては、コロナ禍でのマスク装着は当たり前のようになっていますが、海外では装着するしないで議論になっている国もあります。
　そもそもマスクは病気から自分を守るためのものあり、病気を他人に移さないためのエチケットでもあります。
　特に冬場では、風邪・インフルエンザ・ノロウイルスなどのウイルスや細菌が空気中に漂っている
ため、マスクは鼻や口からの侵入を防ぐための予防効果があります。
　ただし、これらの予防効果はマスクを正しく装着していることが絶対条件です。
　新型コロナウイルスの感染が拡大し始めたころ、ウイルスの感染ルートで注目されていたのは「素
手で顔を触る」ことでした。
　言われてみると納得すると思いますが、多くの人は、無意識のうちに毎日顔（鼻・口・目・眉毛・耳・
アゴなど）を触り、その触った手で色々な物を触ります。この無意識の行動を毎日多くの人が行った
としたら感染は拡大していきます。
　マスクを装着していれば、していない状態よりも口や鼻を直接触ることはありません。
　しかし、マスクを装着していれば安心かと言えばそうでもありません。
　例えば、マスクを装着していてよく見かけるのは、会話することでマスクがずれて鼻が出ていたり、
食事をするためにマスクをアゴまでずらしたりする行動です。
　マスクがずれて鼻が出てしまった場合、素手でマスクを直すと思いますが、マスク表面にはウイル
スや細菌が付着しているので、マスクを触った手でそのまま何かを触ればウイルスや細菌は触った物に付着し、その後同じものを触った人へと感染していきます。
　この場合、そもそもマスクが合っていないためにずれるので、まずは自分に合ったマスクを選ぶこ
とと、もしマスクがずれてマスクを触ってしまった場合は、毎回必ず手を洗うかアルコール消毒をす
る必要があります。
　マスクをアゴにかけている場合、すでに述べたように顔にはウイルスや細菌が付着しているので、
再びマスクを装着し直すと、すでにマスクの内側にウイルスや細菌が付着してしまっているので、ウ
イルスや細菌が口や鼻に入り、感染リスクが高くなります。
　この場合、すでにマスク内側にウイルスや細菌が付着しているので、アゴにかけたマスクは元に戻
さずに正しく捨てて、手を洗うかアルコール消毒をしてから新しいマスクに変える必要があります。


〇　Point
　一度外したマスクは再び装着せず、手を洗うかアルコール消毒をしてから新しいマスクに交換しましょう。

令和4年2月4日更新