医療法人デンタルクリニックたかはし






 私たちの寿命には平均寿命と健康寿命がありますが、終末期には平均寿命と健康寿命が同じであることが理想ではないでしょうか?
 しかし、事故や病気により健康寿命が短くなったり、病気の種類によっては平均寿命が短くなってしまうこともあります。
 一般的に平均寿命よりも長く生きることは、幸せであると考えられてきましたが、超高齢化社会となった現代では、健康な状態を維持しながら終末期を抑えられること、つまり健康寿命をもっと延ば
すことが幸せであるという考え方に変わってきています。
 最近『○○で健康寿命を延ばしましょう!』、『○○を鍛えると寿命が延びる!』などといった本が出版されたり、テレビでも同じような言葉をよく耳にすることが多くなってきています。これから当サイトにおいても健康寿命を延ばすためのアドバイスをシリーズとして数回に渡りご紹介していきたいと考えています。
 今回は健康寿命を延ばす『シリーズ1』として、季節的(11月後半~)にもインフルエンザが流行する時期でもありますので、インフルエンザの予防に関する内容を取り上げたいと思います。

 インフルエンザに関しては、過去の当サイト『オリジナル予防』でもご紹介してきましたが、インフルエンザの最大の症状は、高熱(38~40℃)が出ることであり、集団感染を引き起こしやすく、肺炎を併発したり、重症化すると脳炎や心不全を起こすこともあり、高齢者にとっては命を落とすこともあるので、注意しなければならない感染症の一つです。一般的にインフルエンザ予防としては、インフルエンザワクチンの接種が効果的でありますが、ワクチンを接種していても感染することがあります。つまり、ワクチンを接種しているからといって安心してはいけないということです。そのためには日常的な予防が大切になってきます。
 日常的な予防法としては、手洗い・うがい・マスクの着用が言われていますが、さらに予防方法として加えていただきたいのは、口腔ケア(歯磨き+舌磨き)です。特に起床時・就寝前の歯磨きは歯周病予防にも効果的でお勧めです。
 また、最近の研究で女性ホルモン(エストロゲン)にインフルエンザウイルスを寄せ付けない作用があることが明らかにされており、エストロゲンに似た働きをするイソフラボンの摂取が効果的であることが分かってきています。そのためにも、日本では馴染みの深い大豆イソフラボン(豆腐・味噌・納豆など)の摂取を日頃から心がけることが大切です。
 特に口腔ケアに関しては、自分に合った歯ブラシを見つけ、磨く順番を決めてゆっくり磨き、その際には歯磨剤(虫歯予防・歯周病予防用)をたっぷり付けてその歯磨剤の効果を最大限発揮できるように上下別々に歯磨剤を付け直して磨くことが大切です。
 また、予防方法として効果的なのがうがい薬です。一般的なうがい薬は歯磨きをした後で使用することが多いですが、当院ではペリウォーター(電解次亜塩素酸水)を歯磨きの前に使用してもらうことで細菌のタンパク除去が行われ、その後で歯磨きをすることで殺菌効果が高まり、インフルエンザは勿論、ノロウイルス・風邪の予防にも役立ちます。

 何においても早い段階での予防が大切ですので、周囲に左右されず正しい情報を取り入れて実行して下さい。

平成29年12月4日更新

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