医療法人デンタルクリニックたかはし





 口臭は、発する本人に自覚が無いため、ほとんどが周囲に不快感を与えていることに気付くことはありません。
 最近では、嫌がらせ・・・!?とは言い難いですが、『スメルハラスメント』という言葉も出てきているくらいにおいに対して、周囲が敏感になってきています。
 特に日本人の口臭は、外国人からも気になっているようです。

 本人には自覚症状はありませんが、以前と比べ『最近、顔を近づけて話しかけられることが少なくなった・・・』、『話をしていると周りが自分を避けているような気がする・・・』、『家族から嫌な臭いがすると言われる・・・』など、日常の何気ない周囲の行動は、次第に会話や笑顔、付き合いが無くなり始め、さらに孤独感や疎外感を深めるきっかけになっていきます。
 また、口臭が原因であることに気付いていないため、『自分は嫌われているのではないか・・・』と勘違いして、精神的に不安定な状態になることも珍しくはありません。

 特に独居のように普段から人との接触が少ない場合は、身なりや清潔面においても徐々に気にならなくなってしまう傾向があります。
 高齢者においては、会話が少なくなることで口を動かしたり考えたりしなくなることで、脳への刺激が少なくなり、老化と共に認知証が進行してしまうケースも多くあります。
 たかが口臭と思われがちですが、日常のチョットしたことで生活が変わってしまうことがありますので、口臭に関しては、特に高齢者にとって言いにくいことであってもチョットした周囲の心がけや気配りが今後の生活に大きく関係してきますので、これからは勇気をもって接していただきたいと思います。

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